湧き水大作戦
	水が湧き出している箇所は数箇所ありました。 その中でも一番水量が多く、広がらずに集中して出ている箇所を取水口として選択しました。 取水位置が棚の奥の方にあるので、ポリパイプを通す溝を掘りました。 平坦な地形なので少しづつ傾斜をつけた溝を掘ってそこにポリパイプを通そうという考えです。 溝掘りは大分慣れたのですが、ここは石が多くて大変でした。
	次に取水口の工事です。 今回は石積みの間から湧き出しているので、U字溝を使って集水する事にしました。 U字溝を切断し、止水セメントを作って隙間を埋めました。 U字溝を流れてきた湧き水を一旦溜め枡で受け、そこからパイプで流します。 取水は見事成功です。 見て下さい。雪がちらつく中で手が凍りつきそうになりながら作業したのです。
	後日追加工事をして雨水が入らないようにしっかりと蓋も付け周囲には砂利を敷き詰めて跳ね返りを防ぎました。 さらにスレートで覆いを掛けて異物が入るのを少しでも軽減しようと工夫しました。
	30m程平坦な場所を流れそれから山肌を縫って最後は3m位上がってタンクに流入するのですが、この30mの流路抵抗が利いて、一旦受水側で水を抜くとエアを噛んで水が来なくなる現象が起きました。 そこで、平坦部が終った直ぐ後に溜め枡を設け、上部の流路抵抗を解消することにしました。 予定通りの効果を得る事ができました。 私の立っている足元左側が以前の取水口です。
	湧き水は取水した場所以外からも数箇所あり、集めるとかなりな水量にまるので、これを山肌に流し続けるのは良くないのと、利用価値があるのでこの水も家まで引く事にしました。一番上の写真で掘った溝に水は集まって来ます。 飲料水ではないので簡単な仕掛けで取水することにしました。 ポリパイプ90mをもう一本二人で山の中に通しました。前回は一人での作業で大変でしたが、二人でやると効率的で意外と早く敷設できました。
これで袋縫い作業からも、頻繁なフィルター交換からも解放される良質な水を得る事ができました。 水って大切ですし、大変ですね！
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