2006年6月23日新設
2007年1月2日更新
2006年版野菜作りのページへようこそ！
今年のテーマは「大豆」です。
大豆は納豆や、豆腐、味噌、醤油と日本人にとっては大変馴染みが深く、
欠かすことの出来ない野菜の一つですが、何と日本の大豆の自給率は5%だそうです。
「身土不二」「自給自足」を掲げる私にとってこれは見過ごす事ができません。
米の自給自足に目途が立ったので、次はこの大豆に挑戦です！
口に入るようにするまでにはまだまだ分からない事も多いのですが、
一つ一つ実践する過程で解決してゆきたいと思っています。
その歩みをご報告したいと思います。
勿論「有機無農薬」栽培です。
そしてもう一つの特徴は、土壌菌を積極的に活用する「菌耕栽培」です。
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結果は散々でした。
大失敗と言えるでしょう。
顛末を御覧下さい。
2007年1月2日
１、堆肥の投入
２、土壌細菌「アスカマン２１」の投入
３、耕耘
４、播種
５、発芽しました
６、本葉がでました。
７、花が咲きました。（8月15日）
８、ハダニで壊滅的打撃（8月31日、9月5日）
９、枝豆収穫
10、大豆収穫
１１、脱穀
１２、乾燥、選別
１３、総括
有機無農薬栽培の要は、しっかりした土作りです。
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堆肥は「有機食材交流会」で知り合った「うらけん牧場」の、完熟堆肥を使わせていただいています。
約8畝(8アール。240坪）の畑に2t強の堆肥を入れました。
堆肥は土嚢袋に詰めて牧場から運び一定間隔で畑に入れました。
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それをレーキで一面に広げて均します。
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このページの先頭へ今年の米作りにも使用した、土壌を改良する「土壌菌製剤」である「アスカマン２１」を4袋投入しました。
アスカマンの主体は嫌気性菌ですので、田圃は１反2袋で良いのですが、畑の場合は水が少なく活性度が落ちるので1反に5袋の割合で投入します。
この手法は、「菌耕農法」と言って、土壌の団粒構造を促進し、作物が栄養を吸収しやすい環境を作り出すものです。ある種の細菌が作り出す「リポペプタイド」という物質がその鍵を握っているようです。
私も初めて使うのでその効果は分かりませんが、「団粒構造」を土の中に作るという有機無農薬栽培では非常に重要な点を押さえているので使用する事にしました。
「菌耕農法」にご興味のある方は下記リンクをご活用ください。
「アスカマン」ホームページへアスカマンは手箕に移して一面に散布しました。
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このページの先頭へ古い機械なので、田圃の作業が終った合間にオーバーホールに出していたものを運び込みました。
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快調に耕耘して、緑肥、堆肥、アスカマンを丹念に鋤き込みました。
畝も作って耕耘完了です。
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このページの先頭へ6月18日に種を播きました。
大豆は約60cm間隔の畝に25cm間隔で三粒づつ播きます。
効率よく播く為に一定間隔で穴を開ける治具を作りました。
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播き穴を開ける作業をしています。
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開けた穴に三粒づつ大豆を播きます。
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そして、覆土します。鍬で土を寄せて、軽く鎮圧します。
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完了です。後は芽が出てきてくれるのを待ちます。
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このページの先頭へ6月24日に発芽を確認しました。
種を播いてから丁度一週間目です。
可愛い双葉が土から顔を出しています。
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雨が多くて、まめが土の中で腐ってしまわないか心配だったのですが、発芽状態も揃っていて良さそうです。
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このページの先頭へ7月3日の畑の様子です。本葉が出て元気に育っています。
梅雨前線の影響でここ二週間ほど晴れの日が無く今後の生育が心配です。
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このところ続いた晴天と、適当な雨のお陰で順調に成育し、花が咲きました。
可愛い紫色の花です。台風が近づいているので、被害が無ければ良いがと祈っています。
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このページ先頭へ一見葉も良く茂り、順調そうだったのですが、分け入って1本1本を調べてみて愕然としました。
折角実を付け始めた所が、ハダニで枯れかけているのです。
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下のほうの葉はすでに腐ったような状態になってしまっています。
原因は過繁茂だと思われます。間引きをしなかったので、過密になり、風通しが悪くなってハダニが発生したのだと思われます。茎も徒長して倒れているものもあります。
全滅を回避するために一部を刈り倒し、風を入れるようにしました。
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9月5日の状態です。
少しは回復してきたようです。大豆としての品質、収穫は期待できなくても、枝豆で少し食べられれば良いかなと思っています。
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やはり、きちんと、中耕除草、間引きをしないといけないのだなと反省しきりです。
ある会合で、私が大豆を播く前に堆肥を大量に投入した事を話したら、それが悪さの原因かもしれないと指摘されました。大豆は肥料が多すぎると茎と葉が茂りすぎ、実が付かなくなるのだそうです。
畑作は難しいですね。
枝豆として初収穫しました。
甘さがあって、ジューシーな大豆をビールのお供にできました。
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天候の影響もあって、大豆の収穫は予定より大幅に遅れてしまいました。
何時までたっても、殻がカサカサ言う程乾燥してこないのです。
業をにやして、引き抜くことにしました。
状態は最悪で、美味しそうなものは既に鳥さん達に食べられていて、黴が生えかけたような状態になったものが残っていました。
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それでも全て引き抜きました。
一つも豆が付いていない枝もありました。
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昨日引き抜いた大豆を脱穀しました。
脱穀は、農家の方から貸して頂いた昔の足踏み式脱穀機を使いました。
初めて使うので、最初は要領がつかめず、枝ごと引き込まれてしまうこともありました。
しかも、、足が疲れるのです！勢い良く踏んでいないと止まってしまいますし、同時に両手で大豆の枝を脱穀機
のループに掛けなければなりません。
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脱穀した大豆は、沢山の葉っぱや茎などを含んでいます。
それを莚の上に広げて乾燥させます。
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乾燥させたものを、上から叩いて枝から鞘を外します。
そして、唐箕でゴミを分離します。
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さらに鞘を叩いて豆を取り出します。
それをまた唐箕にかけ、ゴミと分離します。
最後は手で黴て変色したり、虫食いになった豆を選別しました。
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まだ一部しか処理していませんが、あれだけ栽培したのに、ほんの僅かしか豆として残りませんでした。
今年の大豆栽培は大失敗でした。
原因は、
1:肥料のやりすぎで葉と茎が徒長してしまい、日が入らなくなった下部の葉が腐ったり、病気にかかったりしたこと。
2:土寄せ作業を行なわなかったので台風で倒伏してしまったこと
3:引き抜き時期を失してしまい、鳥に食べられる被害が広がった
4:乾燥を十分に行なわなかったので、実離れが悪かった
2007年にはこの経験を生かしてもっと収量を上げたいと思っています。
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