有機無農薬、乾田直播栽培
12月11日更新
今年も乾田直播に挑戦します。昨年は成績が良かったので気を良くしています。
今年は、我が家の籾を種籾に使ってみます。
田圃を均一に、土を細かく砕いて耕すのに「ドライブハロー」を導入しました。（5月24日）
カラスのいたずらには頭を痛めています。（6月14日）
稲刈りをしました（11月3日）
脱穀、乾燥完了。今年の米作りも終わりです。（12月11日）
収量は昨年の半分強になってしまいました。天候に泣かされた一年でした！
4月14日～16日：溝掘り
4月22日～23日：竹堆肥、堆肥入れ
4月24日、26日：代掻き
4月17日、29日：種籾の脱芒と唐箕撰
5月8日：塩水撰をして浸種開始
5月14日：浸種完了、田圃表面の耕耘
5月24日：新兵器「ドライブハロー」で耕耘
5月25日：播種
6月2日：発芽を確認
6月12日：芽が出揃ってきました
6月14日、21日：鳥害対策
7月3日：中耕除草開始
7月5日：中耕除草第一回完了
7月5日～8月15日：株間の草取り
8月20日：来年に向け「鉄コーティング」を試す
9月7日：出穂
9月22日：穂が垂れてきました
10月23日：色付いてきて、そろそろ刈り時です
11月3日：稲刈り
 溝掘り |
 導水路の清掃 |
 ゲンゴロウ |
最後の日に取水口を清掃、整備して水を引き入れます。
眠っていたゲンゴロウを起こしてしまいました。
 竹堆肥 |
 堆肥鋤き込み |
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本当は、高低差を3cm位に抑えたいのですが難しかったです。
 脱芒前 |
 脱芒後 |
 圧力設定 |
左が脱芒前、右が脱芒後です。
 唐箕撰 |
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実は17日に餞別した二番口のものを発芽実験したら発芽率が三分の一だったのです。そこで、一番口の物だけを使う事にして29日に追加したのです。
左の写真の右側の少ない方が発芽しているもの。右が発芽不十分なものです。
 ボーメ計で塩水濃度を調整します。今年は17.0にしました。 |
 浮いた籾を取り除き、沈んだ籾を移します。これを繰り返します。 |
 湧水に浸けて発芽させます。いつもより量が多くて洗面器ぎりぎりです。 |
選別してみたら意外と歩留まりが良いのです。唐箕の一番口のものだけを使いました。だいたい4kg位得られたところで止めましたが、まだまだ種籾は十分に残っていました。
歩留まりは80%を超えたと思います。（正確には計っていません。）
例年は塩水撰後に得られる種籾は3kg強なので十分な量が確保できました。早速湧水で浸種を開始しました。
 鳩胸状態の籾 |
 表面の耕耘 |
田圃はまだ乾いていないので、早く乾かすために表面を浅く耕耘しました。
 ロータリーを外します |
 ドライブハローを取り付け |
 ハローで耕耘しているところです |
 どうです！ 美しい仕上がりです |
今年思い切って「ドライブハロー」を買いました。本来は代掻きをする時に使うものです。残渣などを綺麗に鋤き込み、しかも均一に田の表面を均す装置です。
これを使って驚嘆しました！
簡単に理想的に田の表面を耕せたのです。
左の写真を見て下さい！
バンザーイと叫びたい位でした！
 過酸化カルシウム 「カルパー粉粒剤」 |
 コーティングした籾 陰干し中 |
 籾を田圃に播いています |
まず、種籾のコーティングです。過酸化カルシウムの粉末「カルパー粉粒剤」を籾に塗し、陰干しします。水中で籾に酸素を供給する為です。籾の発芽には酸素が必要なのです。
コーティングした籾は「種まきごんべえ」で播きました。
今年は自家製籾なので、発芽率を低く考えて多めに播きました。
土が細かくなっていて、平らなのでとても播きやすかったです。ハローさんのおかげです！
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画像をクリックして大きくして見て下さい！
中央の糸のように細いのが稲の芽です。
まだ弱々しいですが、これからどんどん元気になります。
 並んで発芽した芽 |
 抜かれて浮いている芽 |
発芽状況は良さそうです。
しかし、どうも鳥に芽を抜かれているようなのです。状況からして昨年のカワラヒワでは無く、カラスのいたずらのようなのです。
植え継をしてもまた抜かれています。
 引き抜かれて芽がまばらになっています |
 引き抜かれた大量の芽 |
 古パイプを切って杭にしました |
 糸を張ったところです |
 違う角度から |
 畔際に張ったネット |
 薄い緑色がネットです |
大量に芽が抜かれています。
14日には糸を張りました。これでカラスも来ないだろうと思っていたら、畔際から歩いて田圃に入り引き抜いているようなのです。
21日には畔際にネットを張りました。
これで芽を引き抜かれるのは収まったのですが時すでに遅しです。
あちらこちらに空白地帯ができてしまいました。
来年は最初からこの対策をしようと思います。
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所々にはオモダカも顔を出し始めました。
早め早めも手当てが大切！
中耕除草を始めました。
準子さんは株間の草取りを始めました。
水面には水蜘蛛もいます。
リバティーはのんびりと見学です。
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これで、第一回目は完了です。
準子さんは株間の草取りを継続中です。
明日からは私も株間の草取りです。
 7月8日じゅんこさんが草取り開始 |
 水口付近の草を抜いた所です |
 7月18日 半分程度抜きました |
 草はどんどん勢いを増します |
 私も草取りに精を出しました |
 7月30日の様子です |
 8月12日最初に抜いた水口付近にはまたコナギがびっしり！ |
 準子さんは連日頑張りました |
 翌日にはこの程度まで進みました |
 8月15日 草取りを終わりにしました |
後半は「株間」ではありません。
条間にもびっしり生えてくるコナギやオモダカなどを抜くのに多大な時間を使いました。直ぐに籠が草で一杯になって捨てに行かなければなりません。
以前は田圃の中に埋め込んでいましたが、それでは退治できません！
一カ月以上草取りに掛かりきりになりました。最初に取った所はまたコナギが茂ってきます。それをまた抜くと言う作業で、結局一巡半ほどで稲が大きくなり、根を痛めるので止めました。
雑草の主体はコナギです。所々にオモダカが顔を出しています。二回抜いた所は確実にコナギも減っています。しかし、一回の所はまた一面に茂ってしまっています。
この草取りに時間を取りすぎました。おかげで畑や電気柵の下、農道は目を当てられない状況になってしまいました。
来年からは、中耕除草を徹底的に行い。株間はそこそこにしようと準子さんと話し合っています。
中耕除草を確実に行うには、苗立ちが揃う事が大切です。この点の改良について先手を打ちました。
次のコラムを見て下さい。
 資材は専用の鉄粉と焼石膏だけ |
 鉄粉と焼石膏を混ぜて入れます |
 籾は予め湿らせておきます |
 霧吹きで水を掛けながら混ぜます |
 何回かに分けて状態を見ながら鉄粉を入れます |
 最後に仕上げの焼石膏を入れて表面を固めます |
 出来あがりです |
 茣蓙に広げて酸化させます |
 酸化すると茶色に変わります。 |
この命題は結構難しいのです。
カルパーコートをして比較的深く播種すれば鳥に籾を食べられる事は防げるのですが苗立ちが揃いません。
クボタが鉄コーティングした籾を表面播種する技術を広めようとしています。その為の専用の機械や播種機も販売しています。
この技術の利点は、表面播種するので苗立ちが揃う事です。鉄が酸化して茶色になっているので鳥に食べられないというのが売りです。
専用の鉄コーティング機械を買う程余裕は有りませんし、耕作面積は高々一反です。
手でコーティングが出来ないかとクボタに問いかけたら、わざわざ我が家まで来て実演して下さいました。
大成功です！
カルパーコートをする桶で鉄コーティングも手で行う事ができました。
様々なコツも教わりました。
試しに畑に鉄コーティングした籾を播いておきましたが、確かに鳥に食べられません。
来年はこれを試してみることにしました。
 8月28日 穂が出ました |
 9月7日 出穂 |
9月7日にはほぼ半分の穂が出たと判断しました。
出穂です。
予定通りの出穂日でした。
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今年は日照不足と低温が夏に続き、実がしっかり入るか心配です。秋になっても秋晴れの日が少なく、今日もどんよりした曇り空です。
でも、稲の力を信じて「元気に実れよ！」と声を掛けています。
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この間色々多忙で、何時刈ろうかと悩んでいます。
回りの山も色づいて綺麗です。
 田圃のむこうに広がる山も紅葉してきました |
 刈り入れ前の田圃です。すっかり色づきました。 |
 バインダーで刈り入れです。整備の甲斐有って快調でした。 |
 隅の、手刈りした稲や結束漏れは準子さんが手で縛っています。 |
 稲は気持ちが良いです！ 甘い香りが何とも言えません！ |
 赤とんぼも沢山いました。もう水が無いのにどうするのだろう？ |
 稲架立て作業です。 知人に加勢して頂きました。 |
 稲架掛け作業も知人に加勢して頂きました。 |
 稲刈り完了！ 今年の収穫はどうかなー？ |
バインダーの調子も良く、半分は午前中で刈り終わりました
。
午後から懇意にしている方に加勢をお願いし、稲架を立て、刈った稲を稲架に掛けてもらいました。
稲架掛けをして頂いている間に私は残りの半分を刈り取りました。
夕方までに全部掛け終りました。
6本の稲架で少しだけ足りず、稲架の足の長いものを利用して短い稲架を作りました。
写真の左側の可愛い稲架がそれです。
昨年より稲束が軽いようです。実が入っていないのでしょう。
天候が不順だったので仕方が無いと思っています。
 やっと晴れました |
 ハーベスタで脱穀 |
 コンバイン袋で保管 |
その結果稲が乾きませんでした。通常なら17%から18%位まで乾いてから脱穀するのですが、どうしても21%から下がりません。このままでは味も落ちてしまいますし、最悪傷んでしまうおそれもあります。
脱穀することに決めました。
結果は・・・・
涙が出そうです！
3俵あるかないかでしょう。
これから乾燥した晴天の日に茣蓙に広げて乾かします。
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全部で9袋、玄米換算で146kgの収穫でした。
昨年の半分強です。
今年も色々反省させられる年でした。
自家採取籾の脱芒処理が上手くゆかなかった。
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