有機無農薬 乾田直播栽培への挑戦3年目
2014年11月16日更新
今年は4月に体調を崩してしまい、昨年より2週間も作業が遅れてしまっています。
出鼻をくじかれた格好ですが、挫けずに挽回挽回！！！（5月11日）
播種も順調に終わり芽が出始めましたが鳥に引き抜かれて稲が浮いています・・・（6月11日）
8月の日照不足で大減収が危惧されたのですが、昨年並みの収穫が得られました。（11月15日）
4月27日：肥料の投入、荒起こし
4月29日：水路の補修
4月30日：畔際溝掘り、入水
5月1日：第一回代掻き
5月2日：第二回代掻き
5月4日：落水
5月6日：種籾塩水撰
5月8日：電気柵の補修と草刈り
5月9日：田圃を歩く？種播きの試行錯誤
5月18日、23日：播種前の耕耘
5月24日：播種
5月30日：水漏れと対策
6月5日：芽が出始めました
6月8日：心配していた鳥害が・・・
6月28日〜30日：中耕除草
6月30日〜7月30日：株間の草取り
成長の様子
8月23日：穂が出始めました
10月4日：落水
台風の影響
10月19日、20日：稲刈り
11月5日：脱穀
11月15日：袋詰め
写真はクリックすると拡大してご覧頂けます。
 刈り払い前 |
 刈り払い中 |
 刈り払い後 |
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本当は花を咲かせて、一面のレンゲ畑を楽しんでから刈りたかったのですが、少し残念な気持ちでした。
でも、一部には可愛い花が、
そして回りの山肌は、山桜が満開で心を和ませてくれました。
秋起こしをするとレンゲが生えない事が分かったので、今回は秋起こしは行いませんでした。
 籾殻を撒いています |
 竹堆肥を入れます |
 「たいひ一番」を |
 「たいひ一番」 |
 荒起こし後 |
 リバティーは見学 |
二週間のブランクができてしまいました。
川西の有志と一緒に作った「竹堆肥」、籾殻、そして、今年から鶏糞と牛糞に替えて使って見る事にした鶏の肉や骨、内臓を原料とした「たいひ一番」を畑に撒き、トラクターで荒く耕耘しました。
竹堆肥は20袋
たいひ一番は10袋
籾殻は籾袋3袋（昨年の籾殻全部）
入れました。
冬の間にストーブの灰を田圃に入れておきました。
 水路の壁にする板の加工 |
 水路を広げ板で壁を作り支え入れました |
 完成です |
そこで、少し手を掛けて補修しました。
土が崩れてくるのを防ぐためにコンパネで壁を作り、反対側との間を角材を使って保持できるようにしました。
 田圃の全周に溝を掘りました |
 溝にそって水が回ってゆきます |
そしていよいよ水を入れ始めました。
幸いに、取水パイプの詰まりや取水口の造作も問題無く、冬の間凍結防止で外しておいたパイプを繋いだら直ぐに水が入り始めました。
 代掻き前 |
 代掻き後 |
今年はとても早く水が回りました。
耕耘する時に深さが一定になるようにトラクターのフラップにスプリングで圧を掛けておく事、設定もあまり深くなり過ぎないようにした事が良かったと思います。
つまり、盤を痛めないという事です。
 二回目の代掻きが終わった後 水位を下げて高低差がはっきり分かるようにしています。 |
 最後にレーキでトラクターでは修正し切れなかった高低差を補正しました。 |
水の縦浸透による漏れを防ぐためです。
しかし、これには現在疑問があります。
2011年は３回耕耘した後で水を入れました。その結果、5月8日から水を入れ始め、やっと5月24日に水口まで水位が上がると言う状況でした。
しかし、2012年も、2013年も、そして今年も、荒起こしして水を入れればほぼ一晩で水が溜まりました。
2011年は深く耕し過ぎて盤を壊したのではないかとも考えられるのです。
これは来年の課題です。後行程と、種まきの仕方に深く関係してきます。
 午前10時の状態 |
 水口を開けました |
 午後5時の状態 |
一昨年の経験から、トラクターが入れるまで乾かして再度表面を浅く、細かく耕耘するためです。
 ボーメ計でボーメ値17.5の塩水を作りました |
 比重の軽い籾は浮き上がってきますので、掬って除きます |
 流水に浸けておきます。 |
通常よりはきつい選別です。
選別率は75%でした。
種籾は5kg用意したので、3,7kgの選別種籾が得られました。
直ぐに水に浸けました。
水温は16℃です。
 電気柵の張り直し 電線の下の草刈り |
 畔と法面の草刈りを実施 |
 リバティーが田圃の硬さを調査中 |
蛙や蟹を狙ってタヌキも田圃に出入りしています。
冬の雪で痛んだ電気柵を張り直し、下の草も刈って電気を通しました。
湯布院の知人が草刈りを加勢して下さいました。
 ジュニア・ファン・スキーを履いたところ |
 歩いてみたのですが大きな足跡が・・・ |
何とか表面が柔らかいままで種が播けないかと考えました。
来年へのデータを得る為でもあります。
歩ければ「種まきごんべえ」は何とかなる。
そこで、ネットで調べて「ジュニア・ファン・スキー」を購入し、歩いてみました。ひび割れが大きく少し硬くなっている所は何とか歩けましたが、ひび割れが無い部分はこれでも沈んでしまいます。
結果はＮＧでした。
ひび割れは幅も深さもあるので、そこに落ちた種籾は発芽出来ないのは明白です。
「種まきごんべえ」のタイヤに巻くテフロンシートや止める輪ゴムまで用意したのですが・・・
田圃が乾くまで待つしかありません・・・
 耕耘前の乾いた状態です |
 第一回目の粗い耕耘の後です |
 水回しの為に周囲に溝を掘りました |
 その後二回目の丹念な耕耘です |
水回りが良くなるように周囲には溝っておきました。
 カルパーコートをします |
 粉衣した籾を茣蓙の上で陰干しします |
 レーキで高低直し |
 田圃全体の高低差を減らします |
 「種播きごんべえ」で籾を点播きします |
 友人がロープ張りを手伝ってくれました |
 夕方には水が回りました |
水中で発芽に必要な酸素を供給する為です。
筵に広げて乾燥させている間にレーキで田圃の高低均しをしました。
午後からはいよいよ播種です。準子さんが居なかったので、友人夫妻にお願いして基準のロープ張りを手伝って頂きました。
午後3時半前には播種を終え、水を入れ始めました。
溝を掘っておいた効果もあって、夕方には全体に水が回りました。
 下の畑に漏れ出した水 |
 溝を掘って排水 |
 田圃の水を一旦落としました |
一旦水を落として、地面を落ち着かせると止まる事が昨年の経験で分かっていたので、水を落としました。
予想通り、これで水漏れは止まりました。
 芽が水面から出始めました |
 抜かれて浮いている稲が沢山・・・ |
 田圃全体の様子です |
昨年の経験では水を張っておけば大丈夫だと思ったのですが・・・
どうも土鳩が稲を引き抜いて柔らかい籾の部分を手べているようなのです。
打つ手が無くて頭を抱えています・・・
被害が広がらないようにと祈るばかりですが・・・
 中耕前 |
 右側は中耕した所 |
 中耕除草機を押しています。 |
コナギやオモダカも顔を出し始めました。今年は早めに中耕除草をしました。
 6月30日 稲の生育の悪い所です。藻が一杯です |
 7月5日 生育の良い所は雑草も元気なようです |
 7月15日 真ん中は除草完了です |
 7月30日 除草を完了しました |
水口付近はやはり生育が良くありません。間断給水をするようにしていますが・・・
一か月の間に草も大きくなりましたが、稲も立派になってきました。
 8月6日 |
 8月19日 |
 8月23日 |
 8月28日 |
この一カ月で晴天の日は数える程しかありませんでした。
気温も低く、まるで、梅雨のまま秋になってしまうようです。
 8月23日 |
 8月28日 |
8月23日には数本、28日には多くの稲で穂が出ているのを確認出来ました。
9月5日にはほぼ半数の穂が出そろいました。出穂期は9月5日としました。
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そこで、稲刈りに備えて落水しました。
左の写真はその時の稲の様子です。
台風が近づいて来ていたのでその対策も兼ねていました。
 台風18号 |
 台風19号 |
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最初の日に、落とした鎌をバインダーが巻きこむハプニングがありましたが、結束漏れが出ただけで機械に異常は無く幸いでした。
昨年は稲架が13本立ったのですが今年は8本でした。
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 稲藁はこれで粉砕 |
 藁は気持ちが良いですー！ |
天気が崩れる前に脱穀です。
今年は、稲藁を粉砕機で直ぐに粉砕しました。昨年そのまま田圃に稲藁を置いておいたら湿ってしまって処理できなくなってしまったからです。
色々用事が入って、稲藁の処理が終わったのは夜6時でした。
しかし、収穫は籾袋12袋もありました。昨年と同じ位です。
稲架の数が圧倒的に少なかったのに信じられない位嬉しい結果でした。
 詰め替え作業中 |
 ニコニコ顔 |
 先に試食した分 |
 家の中に保管 |
そして、家の中に保管です。
正確に計測したら籾で314.4kg、玄米換算で251.5kgありました。約4.2俵です。
8月の日照不足のせいで回りの農家の方々は3から4割も減収だという状況の中で、昨年並みの収穫が得られたのは幸せでした。乾田直播、有機無農薬栽培の効果が出て来たのかもしれません。
積んである袋の他にもう一袋、先に精米して食べた袋があります。写真の左から三番目です。
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