2011年 有機無農薬の米作り 今年は「乾田直播」に挑戦 今年の稲作りも終わりました。 反省、また反省の一年でした。 これは積極的挑戦ではなく、腰が痛くて苗代や田植えが無理なので苦肉の策です。 周りに「乾田直播」をしている人は無く、インターネットでの情報を頼りに自己流での稲作りになりました。 どうなるでしょうか?不安と期待が入り混じった複雑な気持ちで今年の稲作りに取り組んでいます。 川西校区まちづくり会議の中に「竹資源活用推進部会」を作って取り組んでいる「竹堆肥」も勿論使います! |
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更新:2011年11月1日 | ||
〔目次 〕 レンゲの刈り払い:4月23日 肥料投入:4月28日 耕耘:4月30日、5月3日 水路補修:5月1日 溝掘り、畔シート張り:5月4,5,8日 種籾の準備:4月30日から5月7日 播種:5月8日 水が回らない 芽は出たものの 生育の状況 穂が出ているのを見つけました。:8月13日 雑草の影響 そろそろ稲刈りができそうです:10月2日 稲刈り:10月7日、8日 脱穀:10月18日 |
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4月23日〜25日:レンゲの刈り払い | ||
昨年の窒素不足を反省して今年は「レンゲ」で窒素分を補います。 今年は直播をする関係で、5月末まで待てないので花が咲く前に刈らなければなりませんでした。美しい花が楽しめなかったのは残念です。 |
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4月28日:肥料投入 | ||
この鶏糞を2袋入れました。 左が籾殻、右が竹炭焼きの時の灰です。 竹炭の灰には細かい竹炭も沢山混じっています。 左から、灰を撒いているところ、飛び散るので低い姿勢で慎重に撒いています。真ん中は籾殻を撒いています。右は鶏糞を撒いているところです。 竹堆肥運搬車で運んでスコップで撒きました。 |
土壌分析をした結果、カリ、珪酸、石灰分などが不足しているのが分かりました。そこで、竹炭を焼いた時の灰、籾殻、それに加えて発酵鶏糞をいれることにしました。 発酵鶏糞はJAで買って来たペレット状のもので、40kg入れました。 その他は写真の量です。 そして、「竹堆肥」を415kg入れました。 田圃を4列に区切って、そこに計量した竹堆肥を入れました。 この竹堆肥は、地域の皆で共同で作った物ではなく、我が家で独自に作ったものです。 共同で作ったものに比べて切り返し回数が少なく完熟度は低いと思います。 この日に、肥料などの鋤き込みを兼ねて1回目の耕耘をしました。 |
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4月30日、5月3日:耕耘 | ||
籾を直播するには、なるべく土を細かく砕いておく必要があるそうです。畑の土と違って田圃の土はそう簡単には細かくなりません。4月28日の肥料鋤き込みと合わせて3回耕耘しました。4月30日と5月3日はトラクターの速度を一番遅くし、PTO回転を最高にして土が細かくなるようにしました。 隅は土が高くなるので丹念に土を動かしました。このやり方は集落の方に教わりました。PTOを逆回転させて、ローターの高さを微妙に調整しながら土を動かすのです。 |
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5月1日:水路補修 | ||
沢の取水口までの草を刈り払い、崩れた取水口を土嚢で補修し、パイプを繋ぎ直して水が来るのを確認しました。 | ||
5月4日、5日、8日:溝掘り、畔シート張り | ||
水を入れての耕耘や代掻きをしないので、水が確実に回るようにしなければなりません。その為に田圃の内側一周に溝を掘り、法面側には畔シートを張りました。 やはり腰が痛くて休み休みなので溝掘りに二日掛かってしまいました。 畔シートは腰を痛めて畔塗が出来ないので苦肉の策です。 準子さんに手伝って貰いながら、作った竹串で止めて行きました。 |
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4月30日から5月7日:種籾の準備 | ||
4月30日に種籾を塩水撰しました。ボーメ計を壊してしまって比重が分からないので水10Lに塩1.1kgを入れました。 塩水撰した種籾は引いて来てある湧水に付けておきました。 5月6日午後4時に温水による催芽を開始、水温は26℃、翌日7日の昼12時には丁度良い位に発芽しました。 発芽した籾は風呂場で乾燥させて冷蔵庫に保管しました。 |
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5月8日:播種 | ||
いよいよ種まきです。 天気の恵まれ暑い位でした。 播種は新兵器「種まきごんべえ」で行いました。 個の為に購入したものです。 最初は調整具合が分からなくて数列は上手く播けなかった可能性があります。播種する溝を切る深さの調整をしていなかたのです。さらに、押し手の高さが調整できる事を知らずにかがんだ姿勢だったので腰が痛くなってしまいました。 小休止した時にじっくり機械を見てみたら、押し手の高さ調整が出来る構造になっているのが分かり工具を準子さんに取って来てもらって一番高くしました。播種溝を切る深さもこの時に調整しました。それからは快調に播く事ができました。播種量は思ったより少ない感じでした。播種用のベルトの穴一つに3粒か4粒しか入っていませんでした。発芽率を考えると5,6粒播いても良さそうに思います。 |
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水が回らない | ||
水が溜まりません。 雨が以上に少なく水量が少ないのと、代掻きをしていないので田圃の底から水が漏れてしまうようです。 畑に引いている水のホースを田圃に入れて沢の水を全部田圃に入れてもなかなか溜まりません。 5月22日から降り続いた雨でやっと田圃全部に水が行き渡りましたがまだ水口の高さには入っていません。 |
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芽は出たものの | ||
5月18日に芽が出ているのを確認しましたがやはり芽が揃っていません。芽が出ていな所が沢山あります。 そして、雑草です。文献にも書いてありましたが乾田直播の最大の問題点は雑草の勢いが強い事です。 それが稲でどれが雑草だか・・・ 播いた筋があるのでやっと判別出来る位です。 |
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生育の状況 | ||
6月9日 一応稲が成長してきて播いた後に筋状になっているのが分かるようになってきました。 集落の方が、今の稲を鋤きこんでしまって代掻きをし、余った苗を貰って植え直せと勧めてくれましたがやんわりとお断りしました。 なだ脈はあると思うのです。 この日は畔の草刈りもしました。 |
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6月21日 大雨の予報が続いていて、水を止めていたら干上がってしまいました。 丁度良いので、「海の精」の苦汁7.3Lを70Lに希釈して田圃に入れました。 水口からと、周囲の溝からの四か所から入れました。 水が浸透してしまっているので効果の持続が懸念されます。 |
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7月31日 稲も大きくなってきましたがコナギやオモダカ、ホタルイ、そして水口付近はセリとアシが蔓延ってきています。 コナギは今までの経験でもあまり悪さはしないようなのですが、ホタルイは根が張って稲の生育を阻害しそうです。 アシは論外です。 そこで、腰も少し良くなったので草取りをしました。 やはりあまり腰には良くないようです。 代わりに準子さんが毎日少しづつ草取りをしてくれています。 |
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穂が出ているのを見つけました:8月13日 | ||
私も田圃の草取りをしてみました。 やはり腰には相当負担が来ます。 でも、翌日痛みがます事はありませんでした。その代り、右手の親指の付け根の筋が痛くなってしまいましたが・・・・ 草を取っている時に一本だけ穂が出ている稲を見つけました。 何とか一本でも多く穂を出してほしいと祈っています。 |
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雑草の影響 | ||
雑草位生えていても大丈夫という方もいますし、私も何とかなるだろう位に軽く考えていたのですが、現実は厳しいです。田圃全体を見ると、真ん中あたりの稲の葉色が悪く黄色みがかっているのです。まるで栄養不足のようです。周辺の稲の葉とは明らかに違いますし、成長も悪いのです。 草取りをしてやっと分かりました。 水面が見えない位に弦の様に伸びた茎が生い茂っているのです。この草が生えている部分が明らかに成長が悪いのです。 腰が痛くて除草が一回も出来なかったとはいえ、かなり深刻な影響が出ています。 花はとっても可愛いのですがね・・・・ |
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そろそろ稲刈り間近 | ||
稲にとっては試練の一年でしたがそれでも稲刈りが出来そうな状態になってきました。 稲の穂も垂れてきています。 葉が少ないせいか、穂に着く実の数は少なめです。 バインダーの修理も上がって来て、今週末か来週には稲刈りをしようと準子さんと二人で楽しみにしています。 |
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稲刈りをしました:10月7日、8日 | ||
稲刈り一日目 中古で手に入れたヤンマーのバインダーで稲刈り開始です。結束も順調でした。 でも、やはり少ないのです。 稲架は3本でお釣りが来ました。 しかも、稲藁を集めて担いでも腰に負担が来ない位軽いのです・・・・! |
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稲刈り二日目 バインダーに草が詰まってしまって時々結束しなくなってしまいます。こんな面でも草取りはしっかりやっておかないといけないのだなーと痛感させられました。 それでもこの日で収穫は終わってしまいました。 稲架は4本しか立ちませんでした。 |
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脱穀:10月18日 | ||
昨年買った中古のハーベスタを使って脱穀をしました。 このハーベスタで稲を脱穀するのは初めてです。 昨年買って直ぐに蕎麦は脱穀したのですが。 籾の湿度を計ったら16.5%前後でした。少し湿度が高いのですが脱穀することにしました。 快調に脱穀できたのですが・・・なかなか籾が溜まりません。 結局籾で91kg、玄米換算で約73kgの収穫でした。 1俵半に足りませんでした。 二人で一年分に不足です。 でも、腰が痛くて何も出来なかったのですからこれでも感謝しなければ・・・と二人で話しました・・・ |
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これで今年の稲作りも終わりました。 もし、来年も乾田直播をするなら・・・ 事前に代掻きをしておく。つまり、均平を出し、水持ちを良くすることです。 雑草取りはしっかりやる。 最低限この二つはやらねば! 少しでも恵みを下さった神様に感謝致します。 |
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